《MUMEI》 「ぇ、もう‥」 ‥次は何だ‥? 「そこ座って♪」 そう言われて、丸椅子に座る。 「あの、姫サマ‥一体何を‥?」 「動いちゃダメ」 「何でデスか‥?」 もしかして‥俺で的当てゲームでもする気なのか‥? まさか、いくら何でもそれはないよな‥? ないはずだ、たぶん‥。 「そのままジッとしててね?」 那加が、スケッチブックを広げた。 俺の事──書いてくれるのか‥? 「動いちゃダメだってば」 「‥ハイ、分かりました‥」 前へ |次へ |
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