《MUMEI》

その少年のあだ名は銀ちゃんと言う

ホントの名前は啓一なのにいつのまにか銀ちゃんになってしまった

あれは確か小学四年生くらいのとき……
祖母から口伝えに聞いたと言う近所にあった小さなお山のお稲荷さんに纏わるキツネ伝説を…
自分の創作で大風呂敷を広げて学校でみんなに話して聞かせたからだと…銀ちゃんは言う…

銀色に光輝きながら一尺八寸も尾の長さあると言う主神の様な親ギツネの作り話しでクラスのみんなを震えあがらせた…


嘘上手な銀ちゃんはあの頃から作り話しが好きだったのだ…

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