《MUMEI》

‥雨が‥強くなってきた。





‥こーちゃんは‥全然動こうとしない。





ずぶ濡れになったまま‥ずっと‥。





私は‥隅っこでしゃがんでいるしかなかった。





「‥こーちゃん‥」





‥名前を、呟く。





君の、名前を。





ここからじゃ聞こえないって‥分かっているけど‥でも‥‥‥。





君の事が心配で‥‥‥君の事が気になって‥。





なのに‥何も出来ないよ‥。





「‥‥‥っ」





‥決めたのに。





今度は‥私が奇跡を起こすって‥。





そう決めたのに‥。





私じゃ‥奇跡は起こせないの‥?

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫