《MUMEI》

「どっ…
ど〜もっす。」


「ど〜もっす。
…って何で黒田くんがここにいるの?」


「や…


ちょっと用があって…


ついでに彼女と飯を…」


ガンッ!!


「いっ…!!」


て〜...


テーブルの下から美紀に足蹴られた…


「すいません間違えました。」


「え?」


「彼女と飯食いに来て、
ついでに用を済ませに…」


「あはははは!!
黒田くん優しいね〜。」


や…
そういうわけじゃないんすけど…


「あ。
美紀この人は…」


「知ってるよ。
水川先輩のこと皆かわいいって言ってるもん。」


「つ〜か…
恭介のお姉さん。」


「え!?


そっ…


そ〜なんですか!?」


「うん。
よろしくね〜。」


なんかな〜。


この感じ微妙。


別に僕悪いことしてないんだけどな…


「あっいたいた!!
マネージャー!!」


春奈さんを呼ぶ声…


っておい…


「あのさぁコーチが今日…」


声の主はちらりと僕を見た。


「クロ!?」


泉さんだ…

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