《MUMEI》

「何でお前…


あ〜、


なるほどね。」


泉さんは僕と美紀を見てニヤけた。


先輩にこんなこと言えね〜けど、


そのアホ面やめろよ…


「泉さ〜ん!!
一緒に飯…」


さらに近づく男…


「黒田さん!!」


三島…


皆大声で人の名前呼ぶのやめてくんないかな…


「よっす…」


「何でここに…」


「もぅ!!
説明疲れた!!」


















何でもないような昼下がり。


昼食後、


美紀は授業があるからと行ってしまった。


『久々に後輩と話したいから、
授業なんてどうでもいいよ。』


と言ってくれた泉さんと、


『じ…
自分も!!』


と、


何が自分もなのかよくわからないままに授業をさぼった三島と一緒に、


僕は秀皇ハンド部の外用コートにいた。


















「そっか…
学校辞めたか…」


「はい。」


「これからどうするんですか?」


「ん〜、
とりあえず赤高を高総体で優勝させる。」


「…」
「…」


「まぁ…
それが何かに繋がるってわけでもないんすけどね。」


「…そんなことね〜よ。」

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