《MUMEI》

「え?」


「確かにさ、


俺も何でハンドやってんのかって聞かれたらわかんね〜よ。


止めるのが気持ちいいから。


とか、


それくらいしか思い浮かばね〜。


でもさ、


意味はいらね〜んだ。


やりたいからやる。


それで十分。


それが将来どんな形で役に立つかなんてわかんね〜けど、


自分の考え方とか、


そういう類いのもんに繋がってくれることは確かだろ。」


「…そうすね。」


僕と一緒に、


三島も泉さんの話に聞き入っていた。


「俺…」


今度はその三島が、


口を開く。

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