《MUMEI》

「俺は──」

「日向に甘えてばっかりいてもダメなの」

「‥ぇ‥」





また、か‥‥‥?





「あたし、日向がいなきゃ何にも出来なくて‥日向がいるから安心しちゃって‥‥‥何か‥ただ日向に頼ってるだけだし‥」





あんまり真剣な顔をして言うもんだから‥何だか遮りにくい。





「1日開けてみてもいい‥?」

「‥開ける、って‥」


「今日は日向いるから、明日は来ないとか」


「待‥」

「すぐにじゃないよ、夏休み終わったら‥」

「いいのか‥? 独りになるんだぞ‥?」

「時々なら佳代子さん来てくれるし」

「ぃゃ、そんなに頑張ろうとしなくても‥」


「──決めたの」

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