《MUMEI》

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そして、どーしようもない恥ずかしさが、怒りへと変わる。


「だったら、最初からそう言ってよ!」


大声で怒鳴ると、蒲生くんはキョトンとして答えた。


「だって、ショックでしょ?そんな姿、見られちゃったなんて知ったら」


平然と返した彼に、わたしは我を忘れて詰め寄る。


「でも、笑って言うことないじゃん!!『そんな気起こらなかった』なんて、好きなひとに言われたら……」


そこまでまくし立てて、


ハッとする。慌てて口元を手で覆った。





ヤバイ!!


今、サラっと、


『好き』って、言っちゃった………!?





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