《MUMEI》 . 「な、なんでッ!?」 ずっと、好きだったのに!! …………信じられない。 蒲生くんは、少し考えるようにして、「……例えば」と、答えた。 「クラスのヤツとダベってたら、すんげー怖い顔で睨みつけてきたり」 …………それは、女の子たちと楽しそうに話をしていたからです。 「小早川に話しかけたら、すんげー嫌そうな顔されたり」 …………それは、心の準備が出来ていなくて、ものすごく緊張してたからです。 「俺に対して妙に冷たかったり、素っ気なくされるし」 …………それは、愛情の裏返しです。 蒲生くんからつむぎ出される数々の言葉に、わたしは顔を俯かせた。 . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |