《MUMEI》 「たぶんね〜♪」 「‥ふーん‥」 「な、何その目‥?」 「こんなの使わなくてもさぁ、告っちゃえばいいだけの話じゃん?」 「ぅ‥」 分かってるけどっ‥。 「まっ、姉ちゃんがいいなら別にいいけど?」 そう言って璃月が出てってから、あたしは考えてた。 いいのかなぁ‥? ──嬉しいよ? 嬉しいんだけど、何か変っていうかさ? やっぱ、ちゃんと‥。 「──よっ!」 「うわあっ! 何で入って!?」 「──ふはっ、お前ほんとに面白ぇな!」 「ぇ」 「俺の部屋のベランダからお前の部屋のベランダに移れんじゃん。それに窓のカギ開いてたし。いつもの事だろっ?」 「だからっていきなり入って来ないで‥!?」 マジでビックリしたじゃんっ‥。 前へ |次へ |
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