《MUMEI》 「ぇ‥」 「そうそう──これ──2人で食べて」 「ぁ‥どもっす」 「それから──来月号の写真の締切、夏休みの終わり辺りで大丈夫かしら?」 「ハイ、大丈夫っす」 「それじゃ、締切の日にね」 「ぁ‥あのっ」 「?」 「っと──‥」 「いいのよ、それより蜜花ちゃん──彼女と楽しんで」 「───────」 「楽しみにしてるわね、あなたの写真」 「ハイッ──」 こーちゃんが敬礼すると、香坂さんはまたクスッと笑って── 「ほんとに良かったわ──何だか私まで嬉しくなっちゃった」 私達を交互に見て、そう言った。 前へ |次へ |
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