《MUMEI》 「‥っ?」 取り上げられてしまった。 「ちょっとだけって言ったでしょ‥?」 「ぁ‥、ぁぁ‥悪い‥」 こんなに上手いんだから──隠す事ないのにな。 「なぁ‥何で急に俺の事‥」 「飾っとくの」 「飾る‥?」 「うん」 那加は、やっぱり寂しいんじゃないか‥って俺は思う。 この絵を描いたのは、俺がいない時、寂しくならないようにって──たぶんそういう事なんだ。 「那加──」 「──さぁってと!」 「‥?」 那加──またあの本を開いた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |