《MUMEI》 「蜜花冴えてるじゃんっ」 「──ぇ」 「めちゃめちゃいいアイディアだよ、それ♪」 「ほん‥と?」 「ほんとに決まってんじゃん♪ ぁ──何か手伝おっか?」 「ううん──大丈夫」 「でもさぁ?」 「自分でやりたいんだ」 「蜜花‥?」 「自分で──私の手でやりたいんだ」 「──そっか、じゃあ──何かジュースでも持って来るねっ」 少ししてジュースのグラスを2つ持って戻って来た有里は、私が次々画像を取り込んでいるのを見て──かなりビックリしたみたいだった。 「ぇ‥それ全部ポストカードにするの‥?」 「うん。これで──少しでもこーちゃんが認めてもらえるなら──」 私は、全力でやりたい。 前へ |次へ |
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