《MUMEI》

「あのっ、これ‥」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「あっ‥すいません、これ見てもらえませんかっ」

「───────」





──目の前を通り過ぎて行く人達。





「‥っ‥」





‥挫けちゃ駄目だ‥。





もっと頑張らなきゃ‥。





「──すいませんっ、これ──、!!」





誰かがぶつかったみたいで、私はバランスを崩してしまった。





ポストカードが、床に散らばる。





「!‥」





慌てて、拾い集めていたら。





「ゎっ、綺麗な写真──」





そんな声が、聞こえた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫