《MUMEI》 予期せぬ告白. わたしは彼の顔を見つめたまま、瞬く。 蒲生くんは、いまだ真剣な顔をして、「勢いで、言ってるんじゃないよ」、とつづけた。 「あの夜から、ずっと小早川のことが気になってしかたなかった。一緒にいると、不思議と落ち着いた。話してて、めちゃくちゃ楽しかった。そんな気持ちになるのは、初めてだったんだ」 わたしは呆然とする。 …………それって、つまり。 有り得ない考えが、頭の中を巡る。 まさか、まさか、まさか………。 . 前へ |次へ |
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