《MUMEI》

そう思うのは‥わがままなんだろうか。





ただ俺が甘えているだけなのかも知れない。





『日向に甘えてばっかりいても──』





あれが、強がっているんじゃなくて‥本当の気持ちなんだとしたら。





「──日向」

「‥?」

「終わったよ?」

「ぇ」





いつの間に‥。





「──榛野君」

「ぇ、ハイ‥」

「今度から、隔週にするかどうかなんだけど──」

「ぇ」





2週間に1回になる、って事か‥?





「那加ちゃんがそうしたいって言ったんだけど、榛野君の意見も訊いておきたいと思って──」

「ぁ‥‥‥俺は‥那加がそうしたいなら何も」

「いいの? 日向──」

「ぁぁ」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫