《MUMEI》

「‥ごめん‥」

「みかん」

「っ‥」





そう呼ばれて‥ビクッとした。





「──あんがとなっ」

「ぇ‥‥‥」

「ははっ、やっべ泣きそーだわ‥」

「こー‥ちゃん‥?」





喜んで‥くれているの‥?





「──ゎっ‥」





こーちゃんが‥抱き締めてきた‥。





「お前やっぱ最高だわ──」

「こー‥」

「──ふふっ、いいわね〜、初々しくて羨ましいわ〜」





こーちゃんが私を抱き締めている間中、香坂さんが嬉しそうに笑っていた。

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