《MUMEI》

少ししたら、あの感じは治まったんですけど‥先生の事を考えると、何か‥。


「ぅわっ‥」


ドンッ、っと音がした。


「お‥‥‥悪い」


「ぇ」


先生‥!


「すっ‥すいませんっ! 大丈夫ですか!?」


「いや、お前が大丈夫か?」


「は‥はいっ、私は‥」


「そっか、なら良かった」


「ぁ‥‥‥あのっ!」


「?」


「えっと‥‥‥」


「ぁ、そうだ。お前来週補講な?」


「ぇ‥補講‥」


「後で予定張っとくから見とけよ?」


「‥ぁ‥‥」


「ん? 何か都合悪いのか?」

「いえっ‥大丈夫です!」


「ふはっ──いやにやる気だなぁお前」


──先生が‥笑った。


「──次、授業あるんだろ? 遅れるなよ?」


「ぁ‥‥‥はい‥!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫