《MUMEI》

──こーちゃんと、新しく写真集を作る事になった。





「どんな風にしたらいいかな──」

「ぉぅ‥」

「───────」





こーちゃん、ずっと何かを考えているみたいなんだけど‥。





「こーちゃん──」





こんなに真剣なこーちゃんの顔‥久し振り‥。





──かっこいい。





「よし‥」

「──ぇ」





──ドクンッ。





心臓が跳ねる。





ベランダで‥風鈴が鳴った。





蝉の声が‥大きくなる。





「‥‥‥みかん」

「‥っ、うん‥何‥?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫