《MUMEI》
CHARAI奴A

次の日の月曜日

「おはよ〜」
扉を開けアスカがユウキの寝ている部屋に入る。

ユウキは思惑どうりアスカの家に泊まっていた。
アスカの両親には好青年を装い家庭環境が悪いので一晩泊まらせてくれと周りくどく巧妙な話術で取り繕った。

「ん〜〜〜…、あー、アスカー。おはよぉ〜」
ベットのすぐそばまで来たアスカの腕を引き、ベットに引っ張り込もうとする。が、アスカが意外にも中腰になり抵抗するもんだから、顔を近付けて頬にキスをした。

アスカは顔を赤らめてドアまで逃げるように走って行って一度止まり
「朝ご飯出来てるからね」
と振り返らずに行ってでていった。おそらくこういうことは慣れていないんだろう。

ユウキはクスクス笑いながら服を着替え、リビングに行き、朝ごはんを食べながらアスカの母親にお世辞攻撃を浴びせる。
食べ終わるまでお世辞を言いまくる。そうして間を保たせて好青年を人に刷り込むのだ。


部屋に戻るとアスカはすでに制服に着替えていた。
自分も急いで制服に着替える。

そう、アスカもユウキも高校生なのだ。とは言っても通ってる高校は違う。
もちろん出会いのきっかけはナンパ。
ユウキの容姿と計算高さ、好青年ぶりには女の子は簡単に騙される。

捨てられる運命とは知らずに…、

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫