《MUMEI》 ──写真1枚1枚に、詩を作った。 私の気持ちを、言葉にした。 「おーっ、すんげーなぁ!」 「ほん‥と?」 「おうっ♪」 「───────」 ──嬉しい。 こーちゃんが、褒めてくれた。 「っし、んじゃあ早速香坂さんに連絡っと──」 「こーちゃん」 「?」 「──蛍見に行ってからじゃ駄目かな」 「ん──」 「蛍の詩も書きたいんだ」 「おうっ──そーだなっ。そんじゃあ晩飯食ったら行くか♪」 「ぇ‥今夜‥?」 「早い方がいーだろっ?」 「──うん。‥こーちゃん」 「ん?」 「ありがとね」 やっと、自分がしたい事──それが、見つかったような気がする。 ──君を想って書く小さな詩。 これが、私を変えてくれるような気がする──。 前へ |次へ |
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