《MUMEI》

「補講?」


「うん‥来週」


「いいな〜」


「ぇ‥?」


「だってそれって〜、先生と2人っきりになれるって事じゃん♪」


「ゎ‥私だけって訳じゃないと思うよ‥?」


他にも、補講受ける人いるかも知れないし‥。


「まっ、頑張ってね?」


「さ‥紗緒‥」


「な〜に照れちゃってんの♪」


「‥だって‥」


何かよく分からないけど‥。


今まで、なった事ない感覚。


──そんな事を色々考えてる内に、放課後になってた。


「じゃっ、バイバイ!」


「うん、バイバイ──」


帰り道を歩きながら、先生に言われた事を思い出してた。


『お前来週補講な?』


──それだけの事なのに、きゅん♪ って。


何なんだろ、この気持ち‥。

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