《MUMEI》 って‥那加に安心させられてどうするんだ、俺。 俺が安心させてやらなきゃならない立場なはずだろ? ‥やっぱり甘えているんだろうか。 特に意識はしていないけど、甘えている時があるのかも知れない。 それは那加が、成長しているからなんだと思う。 だから俺は──。 「‥ゎ」 「呼んでるんだから返事位しなさい」 「悪い‥‥‥いやっ、スイマセン‥」 「別にいいけどね──」 那加は、また小瓶を掲げる。 「日向も見る?」 返事をするより先に、手渡された。 「───────」 それを見つめる内に、懐かしい気持ちがしてきた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |