《MUMEI》

帰って来たのは、夜中の2時。




「──っと‥何食いてー?」

「うーん‥‥‥、?」





明かりを付けようとした時。





‥音がした。





「──ん‥誰だぁ? こんな時間に──」





こーちゃんが、玄関の方を見る。





「‥こーちゃん‥?」

「ちょっくら見て来るな──」





何のためらいもなしに。





こーちゃんが、扉に近付く。





「どちらさんすかー?」





返事は‥‥‥ない。





「何だぁ‥?」





鍵が‥開く音。





そして‥。




扉が‥開いた。

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