《MUMEI》

「ん‥‥‥」

「おはよう、こーちゃん」

「‥みかん‥? おはよ‥‥‥って今何時だ‥?」

「10時半──ちょっと過ぎ」

「──ぅおっ‥やべっ‥!」

「パンケーキ焼いたから食べよう? ちょっと──焦げちゃったけど‥」

「ぇ、お前──朝飯作ってくれたのか‥?」

「いつも──こーちゃんに作ってもらってばっかりだったから──。ぁ、またアイス乗せる?」

「──おっ、流石♪」

「──昨日──ありがとね、ほんとに──」

「おあいこ、だろっ?」





こーちゃんが、笑った。





私も、つられて笑っていた──。

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