《MUMEI》
*18* ア タ ラ シ ク
「──あらっいいじゃない!」

「マジっすかっ?」

「ええ。とってもいいアイディア。──あなたの写真に蜜花ちゃんの詩──素敵な写真集になるわ、きっと」

「だってよみかん♪」

「──うんっ」





嬉しい──。





「さっ、そうと決まったら早速編集編集っ」





香坂さんが、鞄からノートを取り出す。





「写真に合成するのと──上半分を写真にして、下半分に詩を載せる、っていうのと──どっちがいいかしら?」

「そっすね──」

「別々な方がいいかも──写真は写真、詩は詩で──」

「そーか?」

「うん。その方が──いいと思う」

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