《MUMEI》

逃げた訳じゃない。





気分を落ち着かせようとしただけなんだ。





──‥やっと落ち着いてきた。





『‥‥‥そんなにキラキラしないでよ』





俺──そんなにキラキラして見えたんだろうか。





自覚がないからピンとこない。





それが当たり前か‥。





で‥どうしようか。





自販機行って来るって言ったからには‥手ぶらで帰る訳にはいかない。





そう思いながら、階段を下りる。





「‥?」





誰かが‥横をすり抜けて行った。





「佳代子‥さん‥?」





まさか、那加に‥何か‥。

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