《MUMEI》

「──はぁっ‥‥‥はぁ‥」


今日、1番に学校に着いた。


「──菅原先生!」


「ん‥」


「ぉ‥おはようございます!」


「お前──今日はやけに早ぇなぁ」


ビックリしたみたいで、先生の目が真ん丸になってる。


「今日何かの当番なのか?」


「いえっ‥ただ‥」


ただ──何だろう。


何で私、こんなに早く学校来ちゃったんだろう。


「──なぁ、お前梅干し好きか?」


「ぇ、はい──」


「ほいっ」


「ゎ‥!?」


いきなり、何かが目の前に飛んで来た。


「‥?」


「朝飯ちゃんと食っとかないと、後々持たないぞ?」


「先生っ‥!?」


‥‥‥行っちゃいました‥。


このオニギリ‥私がもらっちゃっていいんでしょうか‥。

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