《MUMEI》






「申し訳ありません、ご予約の時間が大幅に過ぎてしまいましたので…」





「「……」」




楽しみにしていた、東京の夜景を見下ろしながらのディナーは…



セックスの止まらなかった、エロ大魔神の誠に駄目にされた訳で…



しかも、キャンセル料しっかり取られて、違うところで食べなおす予算も今の誠にはなかった様で…






「まいっちごめん!マジでごめんなさいっ!!」


「……ズズッ」



俺は誠がコンビニで買ってきたインスタントラーメンを、ソファに座りながら、誠を見下ろしつつ食べている。


しかもラーメン二個目。育ち盛りの俺だもん、もう一個だっていけちゃうよ。



誠はずっと無言の俺に向かい、本当に申し訳なさそうに土下座している。



こんなカッコイイ男が俺相手にだよ?



「ごめん、ごめんな、まいっち楽しみにしてたのに…、ごめん…」



「もういいよ…、楽しみだったけどディナーより誠と一緒にクリスマス過ごす方が……


俺には重要だから」

「真依ちゃん…」



涙目で俺を見上げる誠。つか泣いてたの?俺の為に泣いてたの?

「泣くなよ〜!」

俺はソファから降りて誠をギュッと抱きしめた。
でもすぐに誠に抱き竦められて俺は誠の厚い胸板の中に納められた。


「まい〜ッ!好きだよ〜もう好き好き好き〜ッ!」
「俺も、俺も…、はは…」


本当に愛しそうに髪や背中を撫でられて揺すられて。


誰がなんと言おうが誠にとって俺は本当に可愛いくて仕方がないみたい。


うん、恋は盲目って言うし、人それぞれ好みは違うしな…。

「誠も食ったら?朝から何も食ってねーし」

「……」


「まこ……?…うわああああぁあっ!」


「シたいっ!真依ッ!あ〜もう中に挿れて〜ッ!」

「〜〜〜!!!」

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