《MUMEI》 10章 ケンカ勃発「──もぉッ‥日向の分からず屋っ」 何で那加が、こんなに不機嫌になったのかというと‥。 ほんの数分前‥。 『日向ぁ、あたしのペンダント知らない?』 『ぇ、ペンダント‥?』 『ほら、あの天使の羽根のやつ』 『ないのか‥?』 『‥うん。ここにしまっておいたのにないの。日向知らない?』 『ぁぁ‥』 『おかしいなぁ‥』 それから、だいぶ捜し回ったんだ。 でも、見つからなかった。 『那加、もしだったらまた作って──』 『ダメ』 『ぇ』 『あれじゃなきゃダメなの』 前へ |次へ |
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