《MUMEI》
10章 ケンカ勃発
「──もぉッ‥日向の分からず屋っ」





何で那加が、こんなに不機嫌になったのかというと‥。





ほんの数分前‥。





『日向ぁ、あたしのペンダント知らない?』

『ぇ、ペンダント‥?』

『ほら、あの天使の羽根のやつ』

『ないのか‥?』

『‥うん。ここにしまっておいたのにないの。日向知らない?』

『ぁぁ‥』

『おかしいなぁ‥』





それから、だいぶ捜し回ったんだ。





でも、見つからなかった。





『那加、もしだったらまた作って──』

『ダメ』

『ぇ』

『あれじゃなきゃダメなの』

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫