《MUMEI》

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「ジンっ!コイツ殺しちゃダメなのかぁっ?!」

剣でペインの爪を受け止めながらリツが喚いた


ジンは黒い握り部分から上下に銀のスティックが伸びた様な形の
120cmほどの弓に

右手を振り下ろすと現れた紫に透き通る矢をつけた


「…気持ちは分かる…でもっ!」

《ギャゥッ!!》

ジンが矢を放つと
狙いは違わずペインの左頭の左耳を射抜き
その巨体を壁に縫い付けた。

「…我慢。」


ペインの爪が離れ両手が自由になったリツは跳び上がって剣を振り上げ

「っ!」


壁に縫い付けられたそれの左爪を全体重を乗せた一撃の元に砕き切った。



「キレーな歯と爪…これで全部無くなっちまったな。わんちゃん」

リツは立ち上がって剣を肩に預け、弱り切った双頭犬を見上げた。





「…!…リツ」

ジンが何かに気付いた様に呼び掛けた

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