《MUMEI》

バッカみたいじゃん。


アタシとアイツはただのクラスメイトなんだ。


‥これくれたのだって、ただのお礼な訳だし。

『てかくれんの‥?』


『うんっ、あげる♪』


──もらっちゃったけど‥どーしたもんかな。


どーもしないか‥。


「──はぁッ‥」


何かだんだんどーでもよくなってきた。


くだくだ考えんのはアタシの性分じゃないし。


「やめたやめたッ」


なるよーになるって。


──また帰ったらチョコ作んなきゃな。


アイツの為に。


アイツの為だからなんだ、アタシがマジになってんのは。


アイツの事、好きになっちゃってるから。


マジで、惚れちゃってるから。

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