《MUMEI》

──また照れているんだろうか。





「何よその目‥?」

「やっぱり照れて──」

「ないっ」





キッパリ言い切った那加。





だけど、ホッペタが赤い。





──可愛いな──。





「‥それ以上見たら怒るから」

「スイマセン──」

「笑わないでよ、もぉっ」





ムキになって、枕を投げようとする那加。





けど、投げてはこなかった。





「‥今日はおあいこね」

「おあいこ?」

「そういう事」





──許してくれたみたいだ。





「ほんとにいいカップルになったよね──2人」

「ぇ、結加さ‥」





那加の前でその発言は‥。

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