《MUMEI》 このカヅキというヤツは、うちの学校に留まらず、他校でも、美少女と絶賛される、錦(にしき)澪と知り合いらしい。 「………え……?澪!?」 喧嘩はとにかく収まったみたいだ。 けど、それよりもコイツらの関係性は何なのか気になる。一宮も錦を知っているようだし。 無駄に顔が整っていることぐらいしか浮かばない。 そして俺の真横で、その無駄に顔が整っている三人が一宮を囲むように立っている。 「え……!?何で澪がここに?ねぇ和月何で?」 一宮はきょろきょろと、カヅキと錦を見比べている。 「久しぶり。陽和。 びっくりしたのはこっち。二人とも何にも言わず転校して来るから。」 錦は一宮ににっこり笑いかける。 「澪の学校ここだったんだとよ。俺のクラスに澪がいた。」 あからさまに拗ねているような雰囲気のカヅキは、そっぽをむいたまま言った。 「へぇ、そうだったんだ。久しぶりだね。澪、元気だった?」 呆気にとられたままの俺は、未だに動けずにいた。 でも、それは俺だけではなく、ほかの連中もその三人の存在感に圧倒されているようだ。 「そんな事よりも、陽和にはスッゴく良い知らせ何だけど………」 ばんっ─── 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |