《MUMEI》
過去から現在へ、元気ですか?
そう、過去を振り返り、出会った人の数知れず。
私がふと、思い出すように、私という人間を、思いだすであろうか?

テレビで懐かしい曲が流れると、その当時を思い出し、その頃出会った人を思う。

皆さん、元気ですか?


同窓会。
行かなきゃ、よかった。

あんなに、かっこよかった男性が、ハゲてたり、太っていたり。
あんなに、もてて、可愛かった女子が、普通のおばさんに変型してたり。

実は私も、こんなこと言われたっけ。

「あれ?和子だよね?髪、短いのしか、知らないし、ミニのワンピース、着れるんだぁ、背高いし、痩せてるし、モデルさんみたくなったね、雰囲気、ぜんぜん違うよ」

学生時代、目立った方ではなかった私は、そう、言われた。

その当時、話すことはなかった、モテモテ男子や、今、いけてるであろう、男性からも、話し掛けられた。
私は変わってたのだ。


年齢を積み重ね、出会いのある分、何かを感じ、何かを得て、何かを壊し、何かが変わって行った。

普通に社会人になり、普通に恋愛をこなし、振られたり、振ったり、普通に、結婚をして、普通に過ごしてた。

何かが、少しずつ、動いていた、自分でもわからないように。

積み重ね?今の自分が立たされているのは、今までの積み重ね?

皆さん、元気ですか?  普通に生きてますか?  普通が、わかりません。 普通生きてきたつもりだったのに。
今では、普通ではないかもしれません。
自分の人生、まげたり、おれたり、妥協しないで生きるって事は、苦労がともなう、普通の、二倍も三倍も、ともなうもんなんですね。

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫