《MUMEI》

K部長「専務…。申し訳ございませんでした…。」



カレーパンマンは、言い訳めいた御託を並べることなく…


深礼をもって、上役に頭を下げるだけだった。



その愚直なまでの姿は、食パンマン専務を更に惨めな心境へと追いやった。



専務は、カレーパンマンが頭を上げるのを待たずに、クルリと背を向けて歩き始める。



(彼だって命じられたから動いただけ…。


…分かっている…。


それがサラリーマンの宿命だということも…。)



食パンマンは、早くカレーパンマンの前から消え去りたい一心で、速足で廊下を歩き続けた…。



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