《MUMEI》

「あれ‥もう食べないのか?」





那加、何だか‥いつもより食欲がないみたいだ。





「あのネコちゃんどうしたかな──‥」





──気になっているらしい。





あの、黒猫の事が。





「えっと‥‥‥ほら──また明日会えるかも知れないぞ?」

「‥‥‥そうかな‥」

「ぁ──‥」





駄目だ‥完璧にヘコんでいる。





何とかしてやりたいけど‥どうすればいいだろう。





「──あ〜あ‥」

「那加──何か他ので食べれそうなのあるか?」

「‥ない」

「ぇぇ‥」




それはちょっとまずいな‥。

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