《MUMEI》 「あの時‥?」 ぁぁ──そうだ。 そういえば俺、未だに大型犬は苦手なんだよな‥。 那加は逆に、好きみただ。 動物なら何でも好きみたいなんだよな。 ──羨ましい。 「何? どうかしたの?」 「懐かれるようになるかな、俺も」 「な〜に言ってるのよ♪」 「‥ぇ」 「決まってるじゃない。そんな事心配してたの?」 そう言われて、ハッとした。 「ふふっ──逆でしょっ? 何で日向がそんなに不安になってるの?」 前へ |次へ |
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