《MUMEI》
心臓
「はははっ…楽には…殺してやらねぇからなっ…」
慎は僕を犯す
「ん゙っ…ふ…」
僕が言葉を吐くことは許されなくて
口にはタオルをねじ込まれてる
いつものこと
特にMなわけじゃない僕のカラダも
既に
痛みから快楽の破片を広い集めるのが上手くなった
それでも尚
快楽を大きく上回る苦しさに
僕が浮かべる涙を
慎は満足げに眺める
「ぐ、んんっ…」
繋がった部分が熱い
不快じゃない
耐えられない
痛みでは、無い
むしろ何故だろう
一番痛いのは心臓。
ココロが空白で
心臓がそれを埋めようとがんばってる
頑張りが、痛い。
ココロが、熱いカラダと反対に
寒い。
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