《MUMEI》
一日
七生と早紀さんは離れていた時間を埋めるように、ずっとくっついている。
帰り道
「ねーさん、途中の本屋で降ろしてー。」
水瀬が早紀さんに注文をした。
「あ、俺も!」
勢い任せに口から飛び出す。
うおお、願ってもない機会ではないか!
俺、今日で一生分の運使い果たしたかも。
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