《MUMEI》 やっと動けるようになって、売店に向かっていた時だった。 「──ぁ、日向君!」 「はい?」 呼び止められた。 佳代子さんに。 「これ──日向君のよね?」 「ぇ、ハイ──」 あの時黒猫の脚に結んでやったハンカチだ。 「何で佳代子さんが‥?」 「それがね──」 佳代子さんの話によると、さっき飼い主の人が返しに来てくれたらしい。 何で俺がここにいるって分かったんだろう‥? 俺の事、知っているはずないんだけど‥。 前へ |次へ |
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