《MUMEI》

あの黒猫の名前か‥?





「じゃあ‥このハンカチ届けてくれた飼い主って‥」

「は‥はいっ、あたしですっ」

「そうだったのか‥」





まさか鳥居さんがあの黒猫の飼い主だったなんて‥。




「じゃあ‥あたし、これで‥、?」

「──良かったら──那加に会って行かないか?」

「『那加』‥?」





キョトンとする鳥居さんを連れて、3階に上がって来た。





「那加──ただいま」

「お帰り‥、!?」

「ぁ‥‥‥こっ‥こんにちはっ」

「誰‥!?」

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