《MUMEI》 「──おはようございますっ、霞さん!」 「ぉ‥‥‥おはよ‥」 朝食が終わってすぐに、鳥居さんが現われた。 那加は、一瞬ビックリしたみたいだったけど──でも嬉しそうだ。 「ぁ‥あのですねっ? 私っ──こんなの作ってみたんですけど──」 「‥?」 那加の手に乗せられた、黒猫のマスコット。 「ゎ‥‥‥」 見とれている。 「可愛い‥」 そう呟いた那加を見て、鳥居さんがニッコリした。 「良かったです──」 前へ |次へ |
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