《MUMEI》

「ビーッ!!」


「…時間か。」


体育館の端で軽いアップを行っていた赤高の選手たちは、


「行こうか。」


「はいッ!!」


第二試合。


城南高校との試合の為、


「お願いしますッ!!」


一礼し、


コートに向かう。



















「さて、


二戦目。


この後すぐ北農との試合になってるけど、


僕は不利な状況だなんて思ってないよ。


むしろ実力はこっちが上なんだからちょうどいいハンデだ。


もっとも、


城南相手じゃハンデにもならないかもだけどね。


一応言っとくけどこの試合も次の試合も僕が考えたフォーメーションは禁止だよ。


さっきと同じように最初は椎名がゲーム作って点差が離れたら啓太と交代。


できるだけ早い段階で村木とユキヒロ以外は全員下がれるくらいの点差をつけてきて。」


「はいッ!!」


「いい返事だね。


OK。


円陣組もう。」








「しゃあ行くぞぃ!!」


「おぅ!!」









「ビー!!」









赤高二戦目。


城南高校との試合が、


「お願いします!!」
「お願いします!!」


始まった。

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