《MUMEI》
本屋に入ったはいいものの、この場合どうすりゃあいいものか。
水瀬にずっとついていくのも違和感があるし、雑誌のコーナーでパラ読みした。
水瀬は端の検定コーナーへさっさとお目当てのものを見つけて支払いをしている。
やっぱりついて来なければよかった。
水瀬と上手く話せたことないし、結局別々で帰ることになりそうだ。
……一応何か買うそぶり見せとくか。
打算的な思考はバラしたくないし。
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