《MUMEI》 ──だから、当たり前だと思っていた。 俺は、那加の事が好きで。 那加も、俺の事が好きで。 でもそれは、当たり前な訳じゃなくて──やっぱり特別な事なのかも知れない。 「ひーなーたっ」 「ハイ‥、!?」 「‥何回呼んだと思ってるのよ」 「ぇ‥」 「──30回」 「‥?」 「さん・じゅっ・かい」 「‥さ‥30回‥?」 そんなに呼んでたのか‥? 「ほんっと日向ってば‥」 「スイマセン‥」 「──ふふっ」 笑い事が、聞こえた。 前へ |次へ |
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