《MUMEI》
初読:粗筋
 市立立川学校中等部に通う賀 和咏(イワイ カヨウ)は合唱部の部長だ。
 期末テストも終わり、学校では毎年恒例の球技大会が行われていた。
大会の最中、夏休みの中頃にある合唱コンクールで伴奏を勤めることになっていた岬 紗夜(ミサキ サヤ)が指を骨折しピアノを弾けなくなってしまう。
 和咏が代わりに選んだ伴奏者は、一年生の東雲 楽世(アズモ ナラ)だった。
彼は巷では有名なピアニストで、腕は確かなのだが、少々性格に難のある少年であった。
伴奏の件も断られてしまうが、和咏は諦め切れずにアタックし続けることに。
合唱部はコンクールまでに楽世を伴奏者に出来るのだろうか。
全ては和咏に委ねられるのだった――

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