《MUMEI》

「ぁ? 簡単だろ?」

「全然簡単じゃないって‥」





今までずっと、召使でやってきたんだ。





今更、王子になりたいなんて事‥思っても仕方ないのかも知れない。





それに、今俺は那加と付き合っているんだし‥。





それだけで十分なんだ。





「いーのかぁ? お前それで」

「──‥何で健太がいちいち口出しするんだよ」

「ダチじゃん♪」

「マブのな」

「なッ‥マブは余計だっつーのっ」

「分かった分かった‥」





このテンション‥やっぱり付いて行けない。

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