《MUMEI》
いつかと同じ
春日さんの葬式の時にはよくわからなかったが、この家には居間の他に


春日さんが寝室として使っていて、今は葉月さんと美緒さんが使っている部屋と


春日さんの介護者用の寝室として使っていて、今は葛西先輩用になっている部屋があった。


(俺はここで寝るんだよな)


玄関から入ってすぐの居間に置かれている布団一式とパジャマを見ていると…


「あ、…れ!?」

「ん…あ、祐也じゃん」

「お久しぶりです」


久しぶりに会った葛西先輩は、上半身裸で、バスタオルにくるまれた…多分全裸の祐を、お姫様抱っこした状態で現れた。


(逞しくなってるな)


以前より更に筋肉がついた葛西先輩を感心しながら眺めていると


「あ、の…これは、その…」


葛西先輩は真っ赤になっていた。


「もしかして、中で出しました?」

「いや、ゴム使用。回数多かっただけ」


俺の質問に答えたのは、祐だった。


「〜!!」


葛西先輩は真っ赤になって、祐を抱えたまま、風呂場に向かった。


(そういえば、初対面もヤッた後だったっけ)


シャワーの音と、祐の笑い声を聞きながら、懐かしく思った。

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