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《MUMEI》 「何か、ちょっと勘違いしてたみたいなんだよな、俺──」 「どんな？」 「──それは──いつか話す」 「〜〜〜‥そんなに待てない」 「──なれたらな、って」 「何に‥？」 「王子──」 「‥！？」 ぁ‥‥‥やっぱり思った通りだ。 「ぉ‥王子って何よっ‥」 「那加の王子になりたいな、って──ちょっと思ったりして」 「何で王子‥」 「ええと‥姫サマの──」 「ゎ‥分かったっ‥言わなくていいから」 那加が、慌てている。 それも、かなり。 前へ |次へ |
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